私が医師を志したのは、公共の交通機関がなく医師も少ない地域では高齢者の方が通院に苦労されている現状を知り、何か力になりたいと思ったからです。しかし、私が本格的に医学部受験を決めたのは高校3年の時でした。それまでは、どちらかというと文系が得意で法律関係を視野に入れていたのですが、やはり医師になる夢を叶えたいと思い挑戦する決意をしました。
思い切った挑戦ができたのも、個人個人がやりたい事を伸ばす教育をしてくれる英和のおかげだと思っています。医学部受験は厳しい道のりでしたが6年間所属した聖歌隊で身につけた、くじけずにやり続ける精神力や集中力が役立ちました。英和は女子校なのでどんな事も女子だけで行います。その中で「私たちは自分の力でできる」という自信が持てるようになり、また国内外で活躍されている先輩方のお話も自立に導いてくれました。
医師の世界はまだ女性は少ないですが、自信を持って歩み出せたのは英和で過ごした日々があったからです。また礼拝などで先生や友人の話を聴くことによって、自分の考え以外にもいろいろな考えや思いがあることを知り、まわりの人のことを考え、自分の行動に移していくことの大切さを学びました。これからも英和での学びを胸に、患者さんに寄り添い、安心していただける医師となって医療にあたりたいと思っています。